INTERVIEW

エースへの道は、
前へ踏み出す一歩。

EPISODE 06

工事部 K
2013年入社 大分工業高校 建築科卒

難題を突き詰めて
物を言う現場監督。

入社してちょうど12年。現場はだいぶ変わりました。女性監督も活躍していますし、職人さんたちも協力的だから、管理進行も健全です。ひと昔前は荒っぽくて、指導もきつかったんですよ。私も若い頃はやんちゃだったので、川野は1年目で辞めるだろうと思われていたらしく。何とかやっていけそうだなと思ったのは、2年目を過ぎた頃です。分譲マンションの現場を任されて、少し自信がつきました。大先輩を相手にひるまず意見していましたし、そのうちに「なんだ若造、言うじゃないか」と、一目置かれるようになって。言いたいことは物怖じせずに発言したのが、功を奏したのだと思います。

私が担当する現場は給食センターや温泉施設など、特殊案件が多いんです。分からないことだらけなので、気づいたことはメモしてすぐに調べます。ひとりで結論づけると情報が偏るので、経験者にはヒアリングしますし、外部の業者さんにも相談します。得た情報を設計担当と共有することも大事です。分からないことをそのままにしておいたとしても、工事は滞りなく進むんですよ。全員、経験豊富なプロですから。彼らにとっては何も知らない現場監督の方が御しやすいし、仕事も楽だと思います。でも、私は人命を預かる立場。わずかなミスが甚大な被害に繋がりますから、誰よりも現場を熟知しておきたい。特に強いられたわけではなく、自ら進んで勉強するようになりましたね。

抗わず、受け止めて
自ら変わっていく必然。

活躍すればするほど、会社からは期待されます。プレッシャーだなぁとも思うのですが、大きな仕事を任されるようになって、後輩たちも増えましたし、今は教える側でもあります。組織や現場もまだまだ改革が必要です。工事部の若手だけが集まる工事推進会を結成して、定期的に意見交換しているんですよ。今の若い子たちは思っていることをなかなか口にしないから、言いづらいことも引き出して、現場で改善すべきことがあれば、上に進言します。それがうまく機能しているようで、下の子たちも主体性を発揮するようになりました。時代は変わっていきます。会社も自分たちで変えていかないと。和田組はそれを良しとしていますから、かなり働きやすい環境だと思いますよ。

とはいえ、自分改革はまた別のこと。うまくやれたと安堵できる日は1日もないです。やるべき事を精一杯、準備万端整えて、明日も起こることに対処しながら、また精一杯やる。やり過ぎるぐらいやっておけば、失敗も少ないし、それで何か起きたら、もうしょうがないと思うしかない。毎日、必死ですよ。無理して自分を鼓舞しているわけではなく、託されたことを前のめりで受け止めている感じです。モチベーションは……そうですね、必要とされていることでしょうか。評価は人が下すもの。だから、与えられた使命を全うする。難しいことも一つずつ潰していけば、いつか終わるので。ただ前へ進むだけ。一歩一歩、着実に。それは誰でもできること。エースの資格なんてないんですよ。みんな、エースになれるんです。